2018/09/25

高層マンション育ちの子供が「伸びない」理由




かなり衝撃的な題目である。これは高層マンションに限らず、普通のマンションやハウスメーカーなどの自然が少ない人工的な空間での子育ては、大変なリスクを伴うことを伝えている。
 
合わせてこの記事を解説する社会学者宮台真二のラジオ番組を紹介する。


高層マンション育ちの子供が「伸びない」理由

高層マンションでは秀才が育ちにくい。「断捨離」してきれいに片づいた家は子供の意欲を下げる――。2500人以上を難関中学に合格させたプロ家庭教師の西村則康氏は、数多くの家庭を見てきた経験から、意外な住環境が子供の学力を左右すると指摘する。さらに、“正しく”受験勉強をすれば、大人になってからもずっと使える思考習慣が獲得でき、燃え尽き症候群にも決して陥らないという。子供だけでなく大人にも役立つ能力開発の大前提について聞いた。



西村先生はプロ家庭教師として、これまでに2500人以上の子供を難関中学に合格させてこられたそうですが、家庭の中に入り込んでいく家庭教師だからこそ、家を見ると分かることがいろいろあるそうですね。
西村はい、家庭環境を見て、子供にちょっと話をさせれば、例えば高校になったらこの子はどのくらいの学力になっているかという先のことも何となく分かりますね。

西村先生は近著『頭のいい子の育て方』(アスコム)で、「タワーマンションに住んでいる子供は才能が開花しない」とおっしゃっていますが、これは最近気づかれたことなんですか。
西村:そうでもないです。この10年ほど、ずっと感じていることです。

具体的には、どのようなことから気づかれたんですか。
西村ある子供と理科の話をしていまして、「イネって単子葉植物かな?」と聞いたら、「分からない」と言うんです。「じゃあイネを見たことないの?」と聞くと、「見たことない」と。

都会に住んでいて、田んぼが周りになければ、普通はあまり見たことがないのでは。
西村:ところが、低層のマンションや一戸建てに住んでいるお子さんで、見たことないという子はいなかったんですよ。タワーマンションに住んでいるその子も家族旅行はよく行っていますから、田園風景は見ているはずなんです。なのにそれが意識されていない。

自分とは遠い世界になっちゃってるんでしょうか。
西村:あくまでも、上の方から見る1つの景色として見ているようです。普段の生活環境が、すぐ外に出て何かに触るということができないし、風のそよぎも感じられない、音も聞こえない。五感への刺激が圧倒的に少ないために、身体感覚が自然に鍛えられるべき時期に十分鍛えられないというのが大きいと思います。この小さい頃の身体感覚というのが、物事をはっきり理解するという感覚や、学習へのモチベーション、行動力にも深く結びついてくるんです。

高層マンション住まいが身体感覚の発達に影響があるというのは、幼少期限定の話なんでしょうか。
西村:そうですね。中学2、3年生以降はあまり関係ないような気がします。学力の平均値で見れば、恐らく高層マンション住まいの子供の方が、そうでない子供よりも高いように思うんです。高層マンションの住民は一般的傾向として収入が高く、教育にもそれだけ費用がかけられるでしょうから。ただ、「こいつはすごいな」というような優秀な子が高層マンションにはほとんどいないんです。
小さい頃の身体感覚って、あまりにもたくさんあり過ぎて説明が難しいんですが、無意識にある程度勝手に身につくものと、教わって真似をして身につくものがあると思うんですね。例えば昔やった缶蹴り。上級生が空き缶を正面から蹴るふりをしながら横に蹴る。そうすると確かに逃げやすい。なるほど、あっちに蹴ればいいんだと真似をして上手になりますよね。蹴る瞬間の足の角度をこうすればあっちに飛んでいきそうだと予想してやってみる。うまくいくことも失敗することもある。うまくいった時はこうだったからこれでやってみようという具合に学習していったと思うんですね。缶蹴りに限らず、生活のいろいろな場面で身につくべき身体感覚が乏しい場合、勉強して学力を上げていく過程ではっきり限界みたいなものがありますね。
例えばお母さんと一緒にバーゲンセールに行って、3割引きだから何円かなという経験をしていない子は、数に対しての感覚が鈍く、複雑な数字の操作がやりにくいんです。普段は4万円の商品が1万2000円になっていた。その時のお母さんの真剣な顔つきだとか(笑)、相手の表情がどう変化したかも子供は感じ取ってると思うんです。

7割安くなってるとお母さんがこんなに喜んでる。7割引きってすごく安くなってることなんだと。そういう生活経験や実感なしに、いきなり4万円の70パーセント引きはいくらでしょうという問題を解いても、頭の中だけの話になってしまう。
西村:例えば小学6年生でも、算数の問題を解いてお父さんの年齢を求めて「150歳」と答えて平気な子もいる。「お前の父ちゃん、150まで生きるのか?」と聞かれて、はたと気づく、みたいな



「断捨離」は子供の意欲向上を妨げる?

なるほど。例えば算数の文章題なども、自分の身体感覚に置き換えながら読もうとするとより集中できるというか、入り込みやすいんでしょうね。文章題は国語力だとよく言われますけど、背景にあるのはこういう身体感覚だと。
西村:そうですね。言葉にしろ数字にしろ、何らかの過去の自分の経験とつながってるはずなんですね。そういう経験を身体感覚として蓄えている子とそうでない子では理解の度合いが違います。入ってきた知識が過去の記憶とつながるか、全くつながらないで離れ小島状態で置き去りにされてしまうかですね。ああなるほどな、と膝を打つ感覚というのは身体感覚と結びついていて、それが勉強するモチベーションにもつながりますし、理解の深さや応用力にもつながってくるんですね。

確かに、ひらめきというのは何かと何かがつながった、という感覚がありますね。
西村:数に対しての身体感覚のほかに、広がりとか空間把握という身体感覚もあると思います。例えば大人でいうと、車庫入れや縦列駐車が下手な人がいますね。で、縦列駐車が苦手な人はずっと苦手です。車の横を何度でもこする。だから、傷のある車のそばへは近寄るなと言いますよね。

苦手意識が強いと、それをやりたくないからいつまでも上達しないということでしょうね。
西村:いや、そうじゃないんです。たとえ練習してもいつまでも上手になりません。それは場所に関する身体感覚がないからでしょう。ハンドルを握っている自分は上から俯瞰するとどのあたりにいるか、という感覚が持てないんです。球技が得意な人というのは車庫入れもうまいんですね。走りながら、動く相手に向かってボールを投げる。どのタイミングでどの方向にどれぐらいのスピードで投げればうまくいくか。動きから先を予想する能力と、全体を俯瞰する能力。これは車庫入れと同じですね。

それは、大人になってからは絶対身につかないんでしょうか。
西村:絶対無理ということではないでしょうが、苦労するでしょうね。いつ身につけるのが得かと言えばやはり小さい頃でしょう。住環境でもう少し言えばですね、高層マンションの密閉された空間だけがいけないのではなくて、部屋の片づけ方とか配置なども、かなり学力の伸びに影響してくると思っています。

西村先生は「部屋は適当に散らかしておくのがよい」とおっしゃっていますが、その「適当」さが分からないんですが。
西村:そうですね。無目的に、きれいさっぱり片づけて何も表に出ていないような状態、というのがよくありません。目的を持って片づけられているのはいいんです。例えば、お父さんの趣味を中心に片づけてあるとか、子供に必要なものを中心に片づけてある、などです。それと、いわゆる「断捨離」は、子供の発達にとってはよくないと思います。捨ててさっぱりする大人にとってはいいんですが、断捨離された空間というのは子供にとって刺激がなさすぎる。子供というのは過剰なものに反応するんです。本棚からあふれてしまってる本とか、道具箱からあふれてしまってるものに子供は興味を持つんです。

きれいに片づいてしまっている状態はよくないと。
西村:工夫するという気持ちがわいてこなくなるでしょうね。例えば古いネジとか配線の材料の切れっぱしなどをずっとためてあって、何か作るとか修理する際に、確かああいうものがあったよな、あれが使えないかな、なんて考えるわけですね。そういう工夫が子供の脳をものすごく鍛えるんです。

なるほど。子供がいろんなものを集めてきて箱にぐちゃっとため込んでいるのを、お母さんがこんなものいらないから捨てちゃいましょうというのはダメだと。大人の目線とは全然違うと。
西村:違いますね。もう1つ言うと、教養や知性に対する憧れを子供が持てるような環境であるかどうかも、子供の学習意欲に直接結びつきます。教養のシンボルと言えばやはり本になりますが、お父さんの読んでる本と、お母さんの読んでる本がリビングの本棚に溢れかえっていて、そこに子供の本が侵食していってせめぎ合ってる状態。こういうのが一番いいですね。

本は溢れてるんですが、いいかどうかは…。子供が興味を持ちそうな本が溢れているのがいいんですか。
西村:いや、そういうことではないです。

「頑張り方」が分からないまま中年になってしまう理由
西村:今、教養に対する憧れという話をしましたが、昔は「難しい本」を読んでいるというのがカッコ良かったですよね。でも今は逆で、難しい本を読んでいると何カッコつけてるんだとなる。団塊の世代あたりまでは教養至上主義で、努力することが素晴らしいと信じてきた世代だと思うんですが、今は努力するのはダサいという風潮になっていて、努力できない子が多い。でも人間の本来の性質としては新しいことが分かると楽しいし、できることが1つ増えるのは快感である。これはずっと変わりません。今の子供は忍耐力がないんですが、それは社会的環境のせいであって子供本人の責任ではないと思うんです。今の子に必要なのは、ちょっと頑張ればできること、これだったらできそう、ということを具体的に示してあげることだと思います。

今の子供に忍耐力がないというのは実感しますね。ただ、努力するのがダサいと本当に思っているかどうかは分からないんです。子供の作文なんかを見ると、結びの言葉は必ず「これからもがんばりたいと思います」やら「もっともっとがんばりたいです」で終わるんですけど、文字面だけというか、その後頑張っている気配が一向に見えないというか。
西村:うーん。それを書いた時は本心だと思うんですけどね。それは、そう書かざるを得なかったという事情もあるかもしれませんが、「がんばります」と書いた瞬間には子供はそう思ってるわけです。ところが、どうすることが頑張ることになるのかが分からないんです。しかも、そこで何をやればいいのか考えなさいと言ったとします。そこがまた身体感覚の話になるんですけど、「これをやっていけば、こういういいことがありそうだ」という予感がないんです。成功イメージがないものについては努力はできない。どうなるか分からないけどとにかく頑張るだけは頑張ろうということができる子は本当に少ないんです。

「将来の夢=プロ野球選手」とかは誰でも書きますけど、じゃあ明日から毎朝千本ノックしようという行動にはなかなか結びつかない。
西村:そうですね。今の世の中というのは、ものすごく頑張ってきた一部の人たちと、あまり頑張ってこなかった多くの人がいますよね。例えば、いわゆるフリーターとして既に中年にさしかかった人たちに夢がないのかというと、ちゃんと夢はある。ただ往々にして夢追い人というか、夢が現実離れしていて努力の方向すら分からなくなっている。

小学生の思考感覚のまま中年になっちゃった、みたいな感じでしょうか。
西村:そうも言えますね。「大人になったらウルトラマンになる」的な。

そこで、あるべき方向に頑張れるかどうかの道を分けてしまうものがあるということですか。
西村:そうですね。例えばですが、イチロー選手もほかの子供たちと同じように「野球選手になりたい」と思っていたと思うんですが、具体的に毎日、必要な練習を自発的にやっていけた。お父さんの存在も大きかったとは思いますが、そういう行動様式が身についていたからこそ大選手になったのでは。やってみたらうまくいった、だから取り入れていく。そこにあるのは本人自身の快感だと思います。これでやっていけそうだという、快感を伴う成功イメージの積み重ねがあったでしょうね。最近、物理が嫌いな高校生って多いんです。だいたい嫌いになるのが最初の運動方程式のあたりですね。何かというと加速度ですね。ジェットコースターに乗って加速していく怖さ、これが加速度だという感覚が持てない。具体的なイメージがないから理解ができないんです。

運動方程式は、解けば物体の動きが全部分かるからすごいんだよと。それをすごいと思うか思わないかの違いは大きい。
西村:運動方程式がすごいなと思えるその大元は何かというと、それこそ暗記の知識ではなく、自分が積み上げてきたいろいろな知識や経験、それにつながる楽しさを知っているということでしょう。それは、実は大人になっても使えるロジカルシンキングにつながります。



大人の論理思考の「盲点」は図形問題で分かる

算数で、図形の問題が得意な子と不得意な子がいますよね。あれも身体感覚が深くかかわっている気がします。
西村:実は、図形「だけは」得意な子というのは、図形の難問になると解けないんです。つまりパッと見て、1回の作業でこううまくいきそうだ、というのを楽しむわけですね。こうやってこうしてああなると3つぐらいロジックが重なるともうダメ。そこまで粘りがないんです。逆に図形が嫌いという子の中から、最終的に図形が本当に得意な子が出来上がりますね。文章題でも、少々難しい問題でもじっと我慢して考え続けることができる。そういう子の場合には、2つの方向から行くことを教えます。1つは、今分かっていることから次にすぐ分かることは何か。そしてもう1つは、聞かれている答えが分かるためには何が分かれば便利か。その両方から考えさせる。それがだんだん近づいて最終的につながれば解答に至るわけですね。これがうまくいくとすごく快感を得ますから、すぐにその方法は身につきます。

それは大人の場合も同じですね。何か解決すべきことがある場合、取りあえず今できることを探すのと、ゴールから戻ってきて何ができればいいのかを探すのと、方向性は2つありますね。
西村:ですから、正しい受験勉強をすれば大人になってからもものすごく有利になるんですよ。1つ1つ「ああなるほどね」という積み重ねができる人は、その感覚が大人になってからも使えますし、「なるほど」が起こるような方向を自ら見つけていくことができる。先ほどのフリーターの話で言えば、実際に行動に結びつく意欲がわき起こるために何が必要かというと、結局は一手先を予測できる力なんです。決して最終目標ではなくて。その一手先の予測も、はっきりした確信ではなく、こっちにいくとうまく行きそうかな、という勘のようなもの。それもまた身体感覚なんです。

そこがないと、いつまでたっても行動につながらなくて、「ああなったらいいな」とずっと思っているだけと。
西村:それから、会議の席などで、ものすごく論理的で筋道だった話をされる方がいますよね。論理的思考はとても重要だと思うんですが、得てして「それはうまくいかない」とか、否定的な意見ばかり理路整然と説得力満点で述べる方がいます。ところがそれでは社会生活は止まってしまいます。結局何が必要かというと、目標に向けた話ができなくてはならない。これは図形問題を解くのと全く一緒なんです。できない理由ばかり探す人というのは、今分かることから次に何が分かるか、そこから何が分かるかといった積み上げ思考しかできない人ですね。そうじゃなくて、「こうありたい」というゴールのところから、ではそのために何ができればいいかというふうに戻ってこれる思考も必要です。それには図形の問題を解けばよいわけですが。

目の前からの積み上げ思考のパターンだけで固まってしまってるわけですね。目標からこっちに戻ってくる思考パターンも必要。それには図形を解けばいいと言われても(笑)。確かに、解いておけばよかったんでしょうが。 ただ、それに気づくことは大事ですね。自分の思考パターンはいつもこうだな、と。
西村:身体感覚はあくまで基礎の基礎であって、そのうえで正しい勉強につなげることが重要です。やり方がちょっと違ってしまったために後で伸びなくなってしまうこともあります。例えばいろいろ解き方を教えて、これがこうなってこうなるから、分かったか? と尋ねると、先生それで答えは何なの、と聞いてくる子がいます。そういう子は中学に行くとほぼ落ちこぼれてしまうんですね。御三家の私立に合格したとしても、まず落ちこぼれてしまう。

それはなぜですか。中学受験までは器用さで何とかなってもその後は難しいということですか。
西村:結論が出てほっとすることだけを追い求めるか、考えていく途中途中での快感が味わえるか、の違いでしょうね。そういう意味では、正しい受験勉強をする限りは「燃え尽き症候群」なんて起こり得ないですし、その思考訓練は大人になってからも大きく役立ちます。目標を設定し、意欲を持って行動し、到達するというプロセスの連続が、社会を生き抜く力そのものにつながりますから。




2018/09/22

デザインという違和感




最近、意味とか意識について考えていたら、今までデザインという言葉に感じていた違和感を理解することができた。それはこの言葉には、常に価値とか意味がつきまとい、おまけに共有願望をはらんでいるからだ。世界中を幸せにするデザインは素晴らしいと思う。また、便利でカッコいいデザインも良いと思う。しかし、愛するペットの存在を他人と共有できないように、私の建築は、そういうものでありたいと思う。そのためには目の前のクライアントの幸せを願いつつ、自らの感性を信じ建築を作ることである。

2018/07/18

ブラケット新作



新作のブラケット。

8月から始まる住宅のためにデザインした。

プルタイプとツマミタイプ


































2018/07/17

掲載情報
































hominGという岐阜限定発売の住宅雑誌に三軒取り上げていただきました。

誰と家づくりをするかがテーマになっています。




「高橋町の家1」 リノベーションのケースです。







































「高橋町の家2」 ギャラリー併設の木造平屋建てです。





































「幡豆の家」  コンクリート合掌の家


















































2018/06/04

ホームコネクターの講習会



先週末、ホームコネクターの研修会をよもぎ台の現場で行った。

ホームコネクターは、木同士を剛接合出来る優れた工法。

これを使えば面倒な仕口や筋交いなどがが無くても

必要な断面さえあればシンプルな木組みが可能になる。

ただ誰でも自由に使うことが出来る訳ではなく、有料の研修を受ける必要がある。

実際にこのよもぎ台の家にも登梁にはこのホームコネクターを使った。






2018/05/16

素材の見方



集成材


「伊勢神宮、桂離宮、東大寺が集成材で作られているとしたら。」

たまには素材をそんな風に見るのもいい。

価値について




建築は、何かを現わそうとしたり、

何かを伝えようとするものではない。

役に立つことに価値があるのでもない。

最大の価値は存在することである。 

他は全てその次でいい。

それは私自身がそうでありたいから。





Architecture is not about to show something or to convey something. 

It is not worth the usefulness. 

The greatest worth is to exist. 

All else is good next time. 

Because I want to be myself.




コラムより(5/8更新)

2018/05/15

新作のレバーハンドル



新作のレバーハンドルが完成した。

素材と仕上げは、真鍮の素地、黒革鉄に亜麻仁油塗り、ステンレスオリジナル仕上げ。


















































2018/03/24

建築雑記











最近は現場とデスクワークで忙しくなかなか更新できない。

事務所での仕事は6割くらいがメール対応や書類作り、図面のチェックと雑用。

残りの4割でディティールを考える。

施工もしているので、ボルトの種類やサイズや数なども指示する。

ビスやボルトなどの設計は、かなり経験が無いとなかなか感覚が分からない。

この設計は耐久性に関わるからかなり重要。

でも、この設計が出来るようになるとかなり楽しくなる。

2018/03/06

建築雑記














































よもぎ台の現場もいよいよ大工さんが現場に本格的に入るところまできた。

事務所では新しい住宅の実施設計。

今から数日はこんな感じの詳細図をずっと描き続ける。










コラムを書き直しました。



ホームのページのコラムを全て書き直しました。

削除したものもあります。



2018/02/23

建築雑記


























今日は以前建てた家のクライアントから

リビングの照明を作ってほしい

というの依頼を受けているので少し考えた。

鋼材表やネットから部材のデータ(下のソケット)を参考にしながら

いろんな納まりを検討した。

なんか出来そうな感じがした。




僕が設計した家のクライアントは

みんなインテリア難民になってしまう。

みんなびっくりするんだけど、既製品が全く合わない。

既製品の安っぽさをあらためて感じるそうだ。


だからいつまでたっても不便なままで生活している人が多い。

だから、最近はなるべく作るようにしている。





















建築雑記








































最近は所要で東京に行ったり、

昨日はプロダクトやクライアントの打ち合わせだったり

落ち着いて事務所のデスクワークもままならなかったけれど

少しディティールを考える時間が出来た。

明日の施主への初めてのプレゼのために今日はいろいろ悩むことが多そう。

これは新しい螺旋階段のイメージと詳細。

ひらめくとこんな感じでスケッチブックに書き留める。


2018/02/16

建築雑記



レバーハンドルが出来上がってきました。

さすが杉さん。

感動。


先日紹介した荒削り。
























































こんな感じで出来上がってきた。

今から黒染めの作業に入る。

実物を見せられないのが残念。

でも、実は見る機会がある。

建築士会名東支部が主催する「オトナのパネル展」に出品する。

3/2〜3/10まで

見たい人はそちらでどうぞ。





2018/02/14

建築雑記

既に現場は始まっていますが、今日もこんな会話をメールでしました。



2018/02/14 2:37、施主 のメール:

宇野 様

お世話になります。
上棟の件、了解いたしました。
当日の人数等わかりましたら、また教えてください。
上棟の日程がずれましたが、引き渡しを急いではおりませんので、
その後の工程を急ピッチにする必要はありません。


ところで、
玄関内の照明ですが、
スイッチを人感センサー付きのものに変更できないでしょうか?
どうしても、という程でもないですが、
ここ数年居住した家の玄関は、すべてこのタイプでしたので、慣れてしまいました。

例によってこんな段階で申し訳ありません。
失念しておりました。

プレートなどにも影響があると思いますので、ご検討のうえ、
変更の可否、可能であれば費用(追加も可です)等、ご連絡ください。

参考までに、商品のリンクを貼っておきます。
この商品が希望というわけではないです。
センサーと動作保持時間タイマーが付いていればいいです。




よろしくお願いします。

施主








差出人: 宇野友明 <arch-uno@muj.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2018年2月14日 11:15
宛先: 施主
件名: 玄関内の照明のスイッチ、ペーパーホルダーなど

施主さま

おはようございます。
上棟の件承知しました。

センサースイッチはよく設置しますが、センサーの位置が大変難しいです。
今回壁に設置すると、廊下を歩くたびに反応しますが、それはあえて希望されますか。
希望されない場合は、センサー位置が難しく、特に配線などを隠すスペースがほとんど無いのであらかじめ良く検討しておく必要があります。

玄関ドアが内開きなので左の壁は機能的でありません。

希望される機能はありますか。
こちらで検討し案を出します。

ペーパーホルダーは案を出します。


よろしくお願いします。



宇野友明建築事務所  宇野友明
〒 464-0032 名古屋市千種区猫洞通1-13
TEL 052-783-1213   FAX 052-783-1265
f    







2018/02/14 13:52、施主 のメール:

宇野 様

ご回答ありがとうございます。

確認ですが、廊下エリアにある照明は、玄関内照明だけでしょうか?
(図面で見ると、そのように見えます)

であれば、深夜など廊下を歩くたびに反応してくれるのは、逆に良いかと思います。
前のマンションの時は玄関手前が寝室でしたが、トイレに行く度に反応していました。
(逆にそれが良かったです)
(もちろん日中の反応も気にならなかったです)

どうしても気になる場合は、動作保持時間タイマー付であれば、OFFにすれば良いかと思います。

ただ言われてみると気になってしまったので、
今一度、頭の中でシミュレーションしてみます。

(案1)廊下を歩く度に反応してOKバージョン
で良いかと思いますが、

一応、お手数かけまして恐縮ですが、
(案2)廊下を歩く時は反応しないバージョン
の場合も、ご検証いただければと思います。

(案2)が物理的に負荷大であれば、あまり固執はしません(案1でいいです)。

よろしくお願いします。
施主






2018/02/14 14:47、施主 のメール:

一応確認ですが、
このエリアの場合、構造上、天井センサーは配線が難しいですかね?

施主









差出人: 宇野友明 <arch-uno@muj.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2018年2月14日 15:23
宛先: 施主
件名: Re: 玄関内の照明のスイッチ、ペーパーホルダーなど

そうですね。
梁に付けることは可能ですが、天井は難しいです。
配線が全て露出になってしまいますね。
玄関正面の壁に絵を飾ると言われてましたが、
正面の真ん中より向かって少し右にセンサーを付ければ、
廊下を歩く時でも反応し、玄関照明が結構有効に機能するような気がします。

スケッチを描いたのでそれで説明します。

左上は玄関に入ったところです。
玄関戸上の照明の位置を変更。
正面上の梁の横に陶器ソケットに裸電球を付ける。
リビングに入るところの梁の横に陶器ソケットに裸電球を追加する。
反対側の個室のところにも追加する。

これらは全て、玄関正面の壁のセンサーと連動する。
こんな感じはどうでしょうか?



宇野友明建築事務所  宇野友明
〒 464-0032 名古屋市千種区猫洞通1-13
TEL 052-783-1213   FAX 052-783-1265


2018/02/13

コラム久々に更新しました。





コラム

「草花のように」











建築雑記











連休明けの今日は朝からメールのチェックと返信。

特に時間がかかるのが、海外からのハンドルなどの問合せ。

オーダーにも応えつつ、大きさが変わればバランスも変わるので

改めてデザインのチェック。

それの材料費や職人さんの加工賃などを計算して原価を出す。


他に新しい家の階段のデザインを少しスケッチ。

これが一年後には現実になっているかも?

他にはスタッフが起こしているパースのチェック。











2018/02/10

建築雑記






建築の設計というのは

素材と数字で小説や詩を書くようなもの。

日記やレポートとは違う。

だから面白い。



Architectural design is

Something like writing novels and poetry with material and numbers.

It is different from a diary or a report.

So it is interesting.



2018/02/09

建築雑記











































































今日は工事保険の更新をしたり、施工図のチェックをしたり、

新しく始めた住宅のプランを始めてCADにした。


ほとんど部分は原寸で考えてから1/100の図面を描く。

詳細と要望をまとめたものとにらめっこしながら

プランにするとまた気づくこともあったりする。



また新しい建築が生まれそうだ。



2018/02/06

建築雑記








































先日の日曜日、娘の車の納車日だった。

新古車でめちゃ安だったので、

僕が勧めたこともあってほぼ衝動買い。


僕も運転させてもらった。

久々にBMWでのドライブは楽しかった。


自動車はやっぱり運転する楽しさだと思った。


暮らしが楽しい住宅を作っていこうと思った。














2018/02/03

建築雑記












































「窓のない家を作ってほしい。」


これがクライアントの一貫した望みだった。

始めは、天窓さえも許してもらえなかった。


竣工後しばらく経って訪問したとき

クライアントが僕に言った。



「これほど心が開放された経験はしたことがなかった。」



僕自身、多少の不安はあったが、

この未経験の空間は予想を遥かに超えて居心地が良かった。




改めて人は社会性の動物なのだと知った。

建築家としてとても貴重なことを教えられた仕事だった。




"We want you to make a house to have no window."
This was a strong desire of the client.
At first, they did not allow even skylights.
When I visit after a while after completion
The client said to me.
"We have never experienced such an open mind."
I myself had some anxiety,
This unexperienced space exceeded expectations and was comfortable.
I once again learned that people are social animals.
It was the work to which a very valuable thing could be told to me as an architect.



2018/02/02

建築雑記






先日、三ヶ峯の家のメンテにお伺いした。

そこでお施主さんが僕にこの家の感想を話してくれた。



「もう一年以上経つけど、この家はどこを見ても嫌なところが無くて本当に良いね」


嬉しかった。



無意味なデザインとか目障りなものや

設計した人を連想してしまうような個性の強いものも好きじゃない。

また、この家のために作られていない既製品も嫌い。


とにかく、普通に機能的で自然の素材で出来ているものが好き。










2018/01/30

建築雑記











































現場を見つつも、プレカットの準備でかなり忙しい。

ディティールのチェックをしていると

だんだん欲が出てきてなかなか終わらない。

でも明日が締め切り。


建築雑記













































友人にお願いしていたレバーハンドルの荒削りが出来てきた。

この後杉本くんが仕上げの削りをしてくれる。

最終のエイジングは事務所のスタッフの仕事。

ひとつのレバーハンドルが出来るまでにいろんな人の愛情が注ぎ込まれる。









2018/01/29

建築雑記







































ある日のメール。

お施主さんの不安や疑問にこんな感じでいつも情報交換しています。

家が完成するまでに数百通のメール交換をします。

ボクの仕事の1/4くらいは、この情報交換のような気がします。

2018/01/25

建築雑記









































施主とメールの交換をしながら

今頭の中は、1/1のディティールと1/20と1/100の図面が同時に進行中。



2018/01/22

建築雑記











































実現するかどうかは分からないけど、

今まさに新しい建築が生まれようとしている最中。

デイティールと全体を同時に考えながら模索中。

産みの苦しみの中なら突然結実する瞬間がある。

それは悦楽の瞬間だけれど、

後で冷静に振り返ると受精卵ではなく落胆する時もよくある。



案がクライアントに受け入れられた時が着床したときかな。

そこから十月十日 ?  笑