2017/03/07

疑問は未来の扉を開く鍵



この歳になるとよくいろいろなことを聞かれる。

そのほとんどは仕事に関係することだけれど、

僕の仕事が、一般的にはかなりレアケースのようなので

僕の答えが、聞いた本人にとって良いことか?

いつも不安に思いながら答えている。




A good question is always better than a good answer.   Louis・I・Kahn

よい質問は常に良い答えより優れている。 



そんな時はいつもカーンのこの言葉を思い出しながら答えている。

質問とは、興味や関心が集中したポイントである。



また、このポイントが個性である。(加筆)

この興味や関心を持つということが、どれほど大切で価値のあることかを、

本人はあまり気づいていないことが多い。




学校で教えられるような上から落ちてくる知識は、

仕事をする場合、実践の道具としてはあまり便利ではない。

しかし、自ら関心を持って得た知識や経験は、

枝葉のように広がり、記憶も定着しやすく、幅広い知識や経験を得ることが多い。

そうやって得たものは、後々、いろんな場面で応用が利いて役に立つ。



職人の世界でよく、「仕事は、見て覚えろ」といわれる。

これはまさしく、見ているところに興味と関心が集中している。

自然の素材を扱う職人の世界は、全く同じ素材を扱うことは生涯ない。

同じ杉でも木が変われば、木目も変わり材質も変わる。

まさしく一期一会の瞬間技だ。

こういう職人仕事にマニュアルのような知識は、全く役に立たない。

自分で培った経験や知識以外には対応しきれない。



これは、僕らのような自然素材や環境を相手にした仕事も同じ。

学校で教わったことで出来てしまうような建築は、ハウスメーカーの住宅と変わらない。


仕事のやりがいや建築の豊かさも

通り一遍の知識やマニュアルから距離をおけばおくほど増していくものだ。



特に若い人には、疑問は未来の扉を開く鍵であることをもっと自覚して大切にしてほしいと思う。



月に一度行う「Meets」もそんな想いを持って始めた。

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