建築の空気感は、その建築に関わる人がどれほど愛情をそそいだかに大きく影響する。
僕の仕事の大半は、その環境づくりに費やされる。
今回はその一部の設計について心掛けていることを紹介する。
「すべてをその建築のためだけのもので作る。」
いわゆる工業製品を使わないということ。
工業製品はその建築のために作られたものではない。
企業が別の目的で作ったものだ。
それが目に見えない空気感となって滲み出てくる。
もし、使わざるを得ない時は必ず自分の手を加える。
思いを込める。
大切な事は、全てのものはその建築のためにあること。
違う目的を持ったものを使ってはいけない。
そういう地道な積み重ねによって
自分では想像できなかった空気感が生まれてくる。
追記
例えばプラスターボードをどうしても使わざるを得ない時がある。そういう時は仕上げまでの手間と愛情を厚くすること。工業製品の癖が強いほど、それを丁寧にする必要がある。
0 件のコメント:
コメントを投稿