2015/09/24

シルバーウィークの出来事1

19日、20日と私用で東京(池袋)に行きました。

近くにある吉村さんのギャラリィーがちょうど企画展をしていたので、
予定を少し変更して少しだけの見学の予定が、3時間ほど滞在してしまいました。

その原因は、下にある図面と吉村さんの右腕だった平尾さんがそれらを丁寧に説明してくださったおかげです。

写真の図面は極々一部で、住宅を中心にほとんどの製本図面があったと思う。

おそらく真剣に見出したら、2、3日はかかると思う。


平尾さんには暖炉の設計の勘所や吉村事務所の設計の進め方など本当に詳しく説明して頂き始めて聞く話ばかりであっという間に閉廊の時間になってしまいました。

やっぱり現寸図か多かった。

最も有名な軽井沢の別荘も現寸図を含めた実施設計は平尾さんがやられたそうです。

現場で桁の高さがずれてた話とか、「丸太の梁を削って隠せ」
とか吉村さんに指示された話なども初めての話ばかりでした。

以外だったのは、極初期の基本設計のみ吉村先生が指示されるようですが、
ディティールなど詳細に関しては、ほとんどスタッフが設計したものだそうです。

それにしてもスタッフの力量とその一貫した設計思想には驚いた。

ただ、よく見ると担当者によってそれぞれ個性が出ているようで
平尾さんの説明でそれも何となく分かった。

それと吉村事務所には、ゼネコン出身のベテランの積算専門のスタッフがいたそうで
大変勉強になったそうです。




生前まで事務所としていた建物で今はギャラリィー。




これは軽井沢の家の暖炉の図面。ぎゃおーって感じ!。こんなの行きてるうちに見られると思ってなかった。この図面で発見したのは、前から暖炉の傘がやけに熱い鉄板だと思っていたら、厚さ1,6mmの鉄板を二重にしていた。吉村さんは、とにかく奥行を浅くして火床を近くするようにと再三指示があったそうです。




業界の人しか分からないと思うけど、階段を上がったところの水平に閉じる建具の断面詳細図。



暖炉廻りの詳細図。


これは吉村さんの直筆の基本設計したときの図面。これを元に平尾さんが実施設計図にしていったそうです。階段廻りは納まっていなかったそうです。


これも吉村さんの基本設計の段階の立面図。完成したものと窓廻りが違ったり、さっき行った梁が団地になってしまったので屋根の高さが桁ひとつ分高くなったようです。


これも吉村さんのもの。左下に指示が書いてある。


これがその詳細。ここまで基本設計をしっかりご本人でされたのは、後にも先にもほとんど無かったようです。平尾さん曰く「自分の別荘だからでしょう」と言われてました。
それには吉村さん独自の思いがあったようです。


そのおかげで吉村さんの事務所からは、
現在建築界の品位を支えているような建築家が育っています。

今はその孫弟子の世代になりつつあります。
その代表格が堀部さんでしょう。





0 件のコメント:

コメントを投稿