2015/09/04

ぜんぶ手でつくる  20




「オリジナリティー」






村上春樹は、ビートルズの『プリーズ・プリーズ・ミー』を初めて聴いた時のことを例にして、オリジナリティについてこんなふうに語っている。

「こんなものは今まで聴いたことがない!」

という感覚にオリジナリティの判断があったという内容だ。その曲の印象を様々な言葉を駆使して解析、解説することはできるが、それよりも私は、この人間の直観、奇跡の瞬間を信じてものづくりを続けたいと思った。

オリジリティーを感じるかどうかは個々の感覚、感性によるもので、結局、完璧なオリジナリティーというものは人間が作り出すものには存在しない。未体験の感動を味わった人が多ければ多いほど、オリジナルの要素が高いということにすぎない。したがって、オリジナリティーについての評価や意見は、全く個人的な問題で同調することでもなく、共感を求めることでもない。



改めて私は、「見たことのない普通のたてものをもとめて」という言葉に「未体験の感動」という思いを込めたことに気づいた。

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