2015/08/13

ぜんぶ手でつくる 12



予算のこと





予算の問題で建築家に依頼することをためらう人が多いと聞きます。確かに設計料など他では必要のない費用まで増えてしまうので当然だと思います。

でも少し考えてみてください。建築の予算のおおよそはその規模で決まってしまうのをご存知ですか。初めから家族は ⃝人家族だから ⃝坪必要とか初めから決めつけていませんか。家づくりはこれから家族が幸せに生活していくために大切なことを順番に決めていく作業です。もちろん広さが最優先という人もいるでしょう。でも、そういう人でも我々の話を聞いて順番が変わることだってあります。実際、私は今まで平均6〜7坪/人くらいで住宅を作ってきました。4人家族であれば24坪〜28坪くらいの家です。少し狭いように感じられるかもしれませんがそれにはもちろん意味があります。

住宅が最も広さを必要とする時期は子供が思春期を迎える少し手前の時期から高校を卒業する時期までです。その期間は子供の年齢差を考えても10年から15年くらいです。
35歳の時に建てておおよそ50年住むとすれば、7〜8割の期間はそれほど広さを必要としません。ましてやリタイヤ後の20〜30年はリフォームや修理費用がそれまで以上にかさみ、収入の少ない老夫婦には精神的にも金銭的にも住宅がストレスになってしまうようなことは頻繁に起こっています。それを避けるためにも出来るかぎりコンパクトな住宅をお勧めしています。その分、質を高めることで住宅にかける生涯費用を抑えることもできます。

しかし、それでは子育て中の問題が解決できません。そこで私が提案しているのは、庭でもベランダでも良いのそこにプレファブの物置を置いて子育て中に増えるものを一時非難させることです。そうすれば子育てが終わった頃には、その物置もちょうど寿命になる頃でものと一緒に処分してしまえば再び庭も広く使えます。

広さの問題だけでもこんな考え方もあります。他の問題でもいろいろな考え方があります。それらを上手く整理できれば限られた予算の中で想像以上のものができる可能性はあります。ためらわずに一度勇気を出して建築家に相談してみるのもそれほど無駄ではないと思います。

これは子育てが終わろうとしている私の今の思いですが、子育て中は大変でその幸せを味わっている時間はなかなかありません。しかし、その時期を含め家族という単位はそれほど長くはありません。そのために豊かで幸せな人生になるように数少ない家づくりのチャンスを大切にしてください。


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