2015/03/24

ある歌手の話から

その歌手は永い下積みの中で認めてもらうために必至だった。時には喉から血が出るほどレッスンに励んだ。でも、なかなか結果は出なかった。

そんなある日、初めて受けた先生からの指摘に目が覚めた。

その先生は彼女に

「技術や表現力、アイデアを磨こうといくらレッスンをしてもダメ。あなたが歌を通して何を伝えたいかという強い思いがなければ、どんな技術、ダンナ表現力、どんなアイデアも意味のないことだ。歌を自分の技術やアイデアを発表するツールにしてはいけない。結果を求めるのではなく、自分の人生そのものを歌に託す強い信念がなければ、人を感動させることはできない。」


この話は、建築にも全くリンクする。
優れた歌手のカバーは、また別の感動を私たちに与えてくれる。
昨今の建築は、新奇性や斬新さを争うように作られている。
ただそれらの多くは一度見れば、再訪のモチベーションは何故か起こらない。
おそらくそれは、最も大切な何かがそこにないからだと思う。

ボクは全く模倣した建築でも、ぼくなりの感動を与えられる建築家になりたい。

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