2014/12/15

セルフプロデュース



いわゆる自分の仕事の価値をどう伝えるかを考える。

仕事の依頼を増やすためには認知度を高めることが大切だ。SNSを使うことはもちろん、その他有効な方法としてメジャーな雑誌の掲載や権威のある賞を受賞したり、少し難易度は高くなるがコンペに勝つなどの方法もある。例に漏れず僕も事務所を始めた当初はそれらに一生懸命だった。でも数年前から少しずつ違和感を感じるようになった。

それは雑誌に掲載される写真がかなり意図的に撮られたものだったり、デフォルメされたりして印象を操作されることがよくあった。雑誌の編集方針によって印象が単一化され誤解を招きそうな誌面などもあった。賞もそれぞれ基準はあるものの、審査員の価値基準によってその価値は単純化される。それが毎年行われる賞だったりすると、素人から見れば年度は違えど同じ名の賞は当然同じ価値と判断する。それにも違和感を感じた。ましてや雑誌や賞はそれなりのブランドや権威という価値が付いてしまう。これは建築家にとって本当に幸せなことだろうか。

クライアントが依頼するとき必ず判断する材料がある。僕は数年前からその判断材料に僕以外の価値観や社会的権威が入り込まないようにしてきた。僕がしてきたこと、やりたいこと、できることを正確に伝えるために自分が考える等身大の価値だけを示すように心掛けてきた。啐啄(そったく)の機を得ようとすれば、人の力を借りずに自分のくちばしだけで鳴くしかないんだ。



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