2014/07/01

よくある話だけど、これ本当にダメだと思う。

先日相談に来られた方の話。
初めから予算を提示しているにもかかわらず、何度も予算オーバーの案を作り、その結果、信頼関係が崩れキャンセルすることになった。それで済めばいいのだが、後日、それまでの設計料を払うことになった。これって施主の責任なの?。プロだったらせめて調整が出来る範囲で設計をコントロールしていくのが当然じゃないの。「あなたが言った通りにしたら、こんなになっちゃいました。」そんなのあり?。社会的にまかり通る話?。この話、若い建築家ならともかく、ベテランだよ。こんなことしてたら、建築家の社会的信頼はがた落ち。本当に仕事無くなるよ。

こんな話時々聞くけど、今の設計者は、コスト感覚が無さ過ぎるんじゃないか。概算を出すのに工務店に聞いてちゃ絶対にダメ。今、当り前のように図面を描いたら見積を工務店に出すけど、本当は、設計図と同じくらい大事な書類「設計書」を作らなければ設計をしたということにならない。設計書とは、設計者が作る見積書のこと。材料の程度や人工のかけ方、作り方の手順を数値化、金額化する書類のこと。この書類は、明確な設計者の意志になる。設計図では補えない部分を埋めてくれる重要な書類。この書類に金額だけを工務店に入れてもらうだけでも、建物の完成度ははかなり上がる。項目の作り方や数量から工務店とかなり深い打合せが事前に出来る。なによりも設計者のコスト感覚が養われる。クライアントからの質問にも即答できるようになるし、設計の精度も上がる。結果的にクライアントの信頼も厚くなる。こういうスキルをちゃんと身に付けることで、クライアントはかなりの主導権を建築家に譲ってくれる。職人だって設計士がそれだけ現場のことを知っていれば、安心して仕事ができる。

「施工に責任持って無いんだから、せめて設計には責任もてよ」っていいたくなる。設計段階で施工のことまで把握していなければ設計をしたということにはならない。設計士は、建築基準法を守り、クライアントのご機嫌取りをするのが仕事じゃない。


これから夢を持って社会に出てくる後輩のためにも、誇れる仕事をしなくてはと思った今日この頃です。

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