2013/08/08

真似すること

ピカソが言った。

「他人を模写するのは必要なことである。しかし、自分を模写するのは哀れなものだ。 」

自画像はある意味別の価値をもつが、過去を描くことから逃れることはできない。それよりも人真似をして他人の良い所をどんどん取込んでいけ。と言いうことだろう。

ボク自身も30代までは真似することにかなりの抵抗感があった。しかし、それもよくよく考えてみると、他人の評価を気にしたり、プライドが傷つくのを恐れているのが分かった。それらは全部我欲で、ボクが求める建築には役に立たないばかりでなく、大きな副作用をもたらすものだった。それからは求めるもののためだけに生きようと思った。衝動に素直になろうと思った。子供のように。

自分を高く評価しないことだ。天才でもなければ奇才でもない。100%凡才だ。全部諦めてしまえば結構気は楽だ。実はそうすることで見えてくる別の世界がある。真似しようとしてもどうしても真似したくない部分が残ってしまう。どうしても。実はそれこそがオリジナリティーだった。長い間、自分の才能を信じ、個性を探しもがき苦しんだ。そして、諦めた瞬間に一気に視界が開けた。

今では自分以外の評価にほとんど興味はないが、唯一出資者であるクライアントの評価だけは無視できない。ただ即答は求めていない。

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